【志望校の決め方】現役数学講師が大学の選び方を徹底解説!
なかなか志望校が決められない
どうやって決めたらいいかわからない
そんなあなたへ
今回は志望校の決め方について、解説していきます。
高校での文理選択や進路希望調査の時期、そして大学受験を控えると志望校を意識しますよね。
しかし、どうやって志望校を決めたらいいのかわからない人や、迷ってしまって決めきれない人は多くいます。
そこで今回は、志望校を選ぶためにやるべきことをおすすめの流れに沿って解説していきます。
最初にやりたい3つのこと
希望分野、進学目的を考える
大学選択では、学部・学科を選ぶ必要があるためまずはここが決まると嬉しいです。
- 興味ある分野から考えていく
- 将来なりたい職業から逆算する
このような形で考えてみると良いです。
しかしもちろん、すぐには決まらない場合もあると思います。
そんなときは、各学部の特徴や実際に大学入ってからどんなことが学べるのかなどについて調べるところから始めましょう。
ちなみにぼくは、高校1年生のときの文理選択のとき「数学の先生になりたい!」と思ってから、そのためには教員免許を取る必要があることを知り、教育学部か理学部への進学を考えるようになりました!
このように、将来なりたい職業によっては大学でしか取れない資格などもあるので注意しましょうね!
通える地域の検討
大学は日本全国にたくさんあります!
なるべく実家から通いたいのか、1人暮らしするならどの地域でも良いのかによって、視野に入ってくる大学の数も変わってきます。
そのため、
- 実家から通うのか
- 1人暮らしが可能か
- 行きたい地域があるのか
- 行きたくない地域はどこか
など、現実的に通うとなった際の住居の条件も考えておきましょう。
また、行きたい大学が絞られてきた後でいいとは思いますが、
- キャンパスと最寄り駅の距離
- キャンパスの周りに何があるか
- キャンパスまわりの雰囲気
など、住んだ際の生活のしやすさなども選ぶ時のポイントの1つです。
思ったよりも田舎だったり都会だったり、交通の便が悪かったり、治安の面など、大学生活4年間過ごす場所として自分の中で暮らせそうかというのも考えた方がいいですね。
国立か私立か
国立か私立かで大きな違いとなるのが試験と学費です。
試験
まず試験科目については、国立を目指す場合一般選抜では大学入試共通テストで国数英社理全ての科目の受験が必要となりますが、私立の場合は3科目ほどでいい場合がほとんど。
なので、最初から私立大学のみを目指す場合は受験科目が絞れますし、国立大学を目指す場合は全ての科目を勉強するという意識、やる気を持っておくことが必要です。
そして、国公立大学はほぼ一発勝負なのに対し、私立は複数回受験可能です。
学費
次に学費について、私立大学は国公立大学よりも高いです。
目指す学部や大学によっては倍かそれ以上違う場合もあります。
私立大学も視野に入れて考えてよいかどうかは、保護者の方と相談してみてくださいね。
分野や地域が決まったら
大学をリストアップ
ある程度志望する分野と地域が決まったら、その条件に当てはまる大学は絞られてくるかと思います。
その選択肢に入ってくる大学をリストアップしてみましょう。
そこからはそれらの大学の情報収集をしていくことになるのですが、全ての大学分それができそうであれば全て、数が多くて難しそうであれば、ここは行かないだろうというところは除いて、情報収集を始めましょう。
偏差値のチェック
リストアップした大学を目指すにあたり、どれくらい自分の実力とギャップがあるのかは対策する前に確認しておきたいところ。
その後の対策のやり方にも関わりますし、志望校として適切かどうかもそのギャップで変わってくるからです。
ギャップが大きすぎて現実的に難しい場合は志望校に入れない場合もありますし、チャレンジ目標としておいておく場合もあります。
その際、ここなら行けるかな、滑り止めだったらここかななど、ある程度選択肢を複数考えていられるといいですね。
個人的に志望校選びの中で大切にしていてほしいと思うのは、「行きたい」という気持ちですので、レベルの差に負けず、その気持ちを大切にしてみて欲しいなと思っています!
徹底的に情報収集
さて、目指す可能性のある大学が絞られてきたら、最終決定していくためにやるのが情報収集です!
「この大学がいい!」と思える特徴を見つけたり、あなたが学びたいこと本当に学べるのか確認したり、いくつかの大学の比較などもしてみましょう。
やれることはいくつかあると思いますので紹介します。
HPや大学パンフレットをチェック
情報収集でまずやりたいのがまずHPの確認です。
その大学の情報がまとまっていますので、特に、行きたい学部学科のページについてはしっかり確認しましょう。
- あなた学びたい内容は学べそうかどうか
- 自分がどの辺に興味を持っているか
など、見ながら考えてみてください。
さらに情報が欲しい場合、資料請求を行うこともできるかと思います。パンフレットがHPから閲覧できる場合もありますが、なければぜひ取り寄せてみましょう。
オープンキャンパスに参加する
実際に足を運んでキャンパスの雰囲気を見るチャンス。参加はとてもオススメです!
自分が通っているイメージをつけたり、教授や在学生に質問したりなど上手に活用しましょう!
HPやパンフレットなど、文字や写真の情報だけでなく、実際に肌で感じるフィーリングも、選択する時の大きな決め手になるかと思います!
オープンキャンパスの時期を逃してしまっても、学生でなくても敷地内に入ることは基本的に可能ですので、キャンパスだけでも見てみたいと思ったら、実際に行ってみるのもアリだと思います!
在学中の先輩に話を聞く
オープンキャンパスでも在学生と話す機会をつくることができると思いますが、それ以外にも、可能であれば在学中の学生さんの話を聞くことができると、実際に通っている生の声が聞けるのでいいですね。
選択に迷っている際、相談できる場合は良いアドバイスを得られるかもしれません!
受けたい大学が絞られたら
ここまで情報収集をし、受けたい大学が絞られてきたら、最後は入試について調べてみましょう!
入試には戦略がとても大切です。
どの入試方式で、何の科目で受験するのか、しっかり考えましょう。
苦手科目を避けたり、得意科目を活かせる入試形式を探したりなど、あなたの力を最大限発揮できる入試方式、向いている大学はどこかを考え、最終的に受ける大学の決定です。
そのために、最後にやって欲しいことを解説します。
募集要項をチェック
入試方式について詳しく書いてあるのが募集要項です。
大学のHPで確認することができますので、必ず確認しましょう。
見て欲しいところは以下の3つ。
入試方式を確認
大学入試には以下の3つの形式があります。
- 一般選抜
- 学校推薦型選抜
- 総合型選抜
科目試験で合格を目指す一般選抜、人物重視の評価で合格を目指す推薦入試。
それぞれ、科される試験が変わってきます。推薦入試を志望する大学が行なっているかどうかも確認が必要です。
試験内容に応じて、どの方式が1番あなたの力を発揮できそうか、検討しましょう。
それぞれの入試形態の特徴についてはこちらの記事で解説していますので、違いを知りたい方はぜひ読んでみてください。
入試に必要な科目を確認
国立大学に一般選抜で受験する場合、共通テストは全科目、2次試験はいくつかに絞られます。
推薦入試の場合にも、科目試験が必要な形が増えてきています。
また、私立大学であれば3科目ほどでの受験になります。
どの科目が必須でどの科目が選択なのか、得意科目で受験が可能そうかなど、必要な科目をしっかり確認して、対策に移りましょう。
配点の確認
募集要項には配点も記載されています。
たとえば、共通テストの数学1Aは通常100点満点ですが、大学によってはその配点を圧縮して50点の換算にしたり、逆に比重が大きくなる場合があります。
「苦手科目の配点の比重が高く、得意科目の比重が低い」というようなことになったりすると、トータルで高得点を狙うのは難しくなってしまいますので、あまり選びたくないということになりますよね。
また、「比重が高い科目の対策に重点を置こう」と、対策のやり方も配点によって変わってきます。
ですので、しっかり配点まで確認しておきましょう!
志望校が決まったら
対策開始!
入試方法まで確認したら、「この大学にこの方式で受験しようかな」というようなところがかたまってくるかと思います。
そこからは早速対策ですね!
ただ、一言で「対策」といっても、やっぱり考えることはいくつかあるんです。
そこで対策を始めるにあたりやって欲しい2つのことを紹介します。
スケジュールを頭に入れる
入試に向けた勉強では、
- 基礎固め
- 応用力をつける
- 実践演習
とレベルを上げていきます。
これらをどの時期からどの時期までにやるか、計画を立てましょう。
入試本番の日程は決まっているので、いつまでも基礎固めに時間を割いていては、本番形式の問題を解けるようにはならないので😓
また、推薦入試と一般入試を併願する場合は、出願書類の作成や面接・小論文対策が勉強と並行して必要な時期も出てくるので、それも先に頭に入れて対策に取り組んだ方が良いです。
計画的かつ戦略的に、対策を行いましょう!
使用テキストを選ぶ
オススメの参考書を検索すると、たくさんのものが出てきますよね。
本屋さんに行っても、本当にたくさんの参考書が並んでいます。
自分で持っているものをやっていて結果が出ないと、「自分に合っていないんじゃ、、」などと、別の参考書に目移りしてしまいますよね。
しかし、オススメなのは、1冊をやり込むことです。
いつまでも新しい参考書に手を出していては、定着していきません。1冊これと決めたものをやり込み、しっかり定着させていけば、成績アップは目指せます。
目移りしてあれこれ試すより、効率的ですので、最初に決めて、やり込んでいきましょう!
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございます!
この記事では、志望校を決めるためのオススメの流れを解説してきました。
まとめると、
- 最初にやりたい3つのこと
- 希望分野、進学目的を考える
- 通える地域の検討
- 国立か私立か
- 分野や地域が決まったら
- 大学をリストアップ
- 偏差値のチェック
- 徹底的に情報収集
- 受けたい大学が絞られたら
- 募集要項をチェック
- 志望校が決まったら
- 対策開始!
大学選びはとても大きな選択になると思うので、簡単ではないと思いますが、じっくり考えてみてください。この記事がその時の参考になれば嬉しいです😄