【大学入試3つの形式とは?】一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜を解説!
最近の大学入試、方式も中身もとても多様化してきていますよね。
受験を控えて入試について調べてみたら、複雑すぎてよくわからない!なんてことになっても仕方ないくらいです。
そこで、今回は大学入試について、入試方式やそれぞれの特徴、受験スケジュールなどを解説していきたいと思います!
大学入試には3つの方式がある!
大学入試には
- 一般選抜
- 学校推薦型選抜
- 総合型選抜
の3つの方式があります。
それぞれに特徴があり、合否に関わる評価の観点も変わってきます。どの方式が自分の力を1番活かせるのか、受験にも戦略が大切です!だからまずは、その仕組みや中身を知ることから始めましょう!
下記でそれぞれ説明していきます。
一般選抜
学力試験の結果で合否が決定
以前は「一般入試」と呼ばれていた一般選抜。
書類審査により高校での成績や活動状況が評価される学校推薦型選抜や総合型選抜と違い、大学入試共通テストや個別試験を受験し、その結果によって合否が決まります。
国立大学と私立大学で受験に必要な科目数や受験スケジュールに違いがあるので、それぞれ解説していきます。
国立大学の場合
国立大学では、大学入試共通テストと個別試験(2次試験)の結果で合否が決まります。
大学入試共通テスト
共通テストでは、5教科7科目を課すのが一般的です。
国数英社理、全ての受験が必要というわけです。
こちらは解答の方法がマークシート形式の試験になります。
問題の流れにのる頭の使い方やマークミス防止の対策など、マーク試験特有の対策も必要です。
2次試験
2次試験では前期日程、中期日程(一部の公立大学)、後期日程があり、それぞれ1校ずつ出願できます。
前期日程は筆記による学科試験、後期日程は小論文や総合問題、面接が行われるケースが多いです。
2次試験での受験科目は、受験する学部学科によって変わり、共通テストで全科目受験するのと違い、科目は絞られてきます。
こちらの解答形式は記述式がほとんど。
自分の考えをしっかりと記述して表すことができるよう、マークとはまた違った対策が必要です。
満点・配点
満点・配点は大学・学部により異なります。
共通テストに比重を置くところもあれば、2次試験に比重を置くところもあるので、どの科目に重きをおいて対策するかなど、戦略を考えることも対策する上で大切になってきます。
共通テスト、2次試験での必要科目は、各大学の募集要項をしっかり確認しましょう。
スケジュール
スケジュールとしては、共通テストが1月中旬に(2024年は1月13日・14日)、2次試験(前期試験)が2月下旬に行われます。
志望校は受験前から考えておくと思いますが、最終的に出願する学校は共通テストの結果を受けて検討し、出願をします。
もし前期試験で不合格だった場合、3月上旬に行われる中期日程(一部の公立大学のみ)・後期日程の試験を受験するような流れとなります。
私立大学の場合
複数の日程受験チャンスがある
私立大学の一般選抜には、各大学が独自に行う個別試験と、大学入学共通テストを利用する形のものがあります。
国立大学では前期・中期・後期と出願できる学校がそれぞれ1校でしたが、私立大学は受験日程が被っていない限り、併願をすることが可能です。
同じ大学、同じ学部学科の試験を複数の日程で受験できたり、同じ大学でも違う学科の受験、いくつかの大学を受験できたりと、日程を確認しながら受験スケジュールを組むことができます。
うまく日程を組んで、滑り止めなども考えます。
スケジュール
私立大学の受験日程は、2月上旬が多いです。
国立大学と併願する場合、国立2次の前になりますので、場慣れできるというメリットと、両方の対策で忙しいというデメリットが出てきます。
受験日程や受験科目、複数出願の可否などは、必ず募集要項を確認しましょう。
受験科目が絞れる
私立大学の個別試験では、受験科目が3教科が一般的です。
文系の場合は、英語、国語が必須で、地歴・公民・数学から1科目を選択するケース、理系の場合は、英語、数学、理科が必須のケースが多くなっています。
国立大学の受験は考えておらず、私立大学のみ受験を検討している場合は、対策する科目が絞れるので、早めに志望校と受験科目を調べておくと、効率的に対策をすることができるので、早めに志望校、受験科目を確認することをオススメします。
1点、早い段階で対策する科目を絞って勉強していた場合、対策していない科目での受験が難しくなるという注意点があります。
受験が近づいてきた時に再度志望校を検討するなどする際、勉強していないから受けられない、、となってしまう場合も出てきますので、絞る場合はそれも頭に入れておくことが必要です。
大学入学共通テストを利用できる入試方式もある
私立大学では、個別試験だけでなく、大学入学共通テストを利用する入試方式もあります。
共通テストの得点だけで判定する形式もあれば、個別試験と共通テストの結果両方を見る場合や、得点の高い方で判定してもらえる形式もあります。
共通テストを受験するだけで複数の私立大学に出願できるので、合格のチャンスを広げることができる点がメリットとなります。
また、個別試験を受験する同じ大学の学部学科にも出願ができるので、2つの形式で受験できるという形でチャンスを広げることも可能です。
共通テスト利用型の入試は、定員が少なかったり個別試験と比べて合格ラインが上がりやすかったりする面もあるので、しっかりとした対策はもちろん必要です。
学校推薦型選抜
出身高校に推薦されて受験
学校推薦型選抜とは、出願の際に出身高校の学校長の推薦が必要な入試のことです。
大学が指定する評定平均など、出願条件を満たしている必要があります。
国公立大学ではほとんどの場合が専願(他大学との併願を認めない)となりますが、私立大学は大学によっては併願が可能なケースもあります。
「公募制」と「指定校制」
学校推薦型選抜のうち「公募制」は、出願できる高校に制限がなく、大学が定める出願条件を満たし、高校の学校長の推薦があれば、誰でも受験できる受験方式のことです。
一方、「指定校制」は、大学が指定した特定の高校の生徒にのみ出願資格がある受験方式になります。
指定校制を希望する場合、あなたが通っている高校に枠があるか、確認をしましょう。
志望理由書、面接、小論文の対策が必要
試験内容としては、書類選考(調査書、推薦書、志望理由書など)、面接、小論文、学力検査などが一般的です。
国公立大学のなかには学力試験として共通テストを課すケースもあります。
高校の成績や活動状況、大学の志望理由、学びへの意欲など、総合的に人物や学力を評価するのが特徴です。
学力も必要ですが、大学側に自分のことをアピールできるアピールポイントを持っておくことや、大学での学びへの意欲を示すことがとても大切です。
出願条件や試験内容は各大学によって異なりますので、募集要項をしっかり確認しましょう。
スケジュール
学校推薦型選抜の受験スケジュールとしては、11月出願、12月試験の流れが一般的です。
出願にあたり、2ヶ月ほど前から志望理由書など書類の準備に取りかかれるといいですね。
一般入試も受ける場合、共通テスト本番が近くなってくるため、早めの準備や対策の両立が大切になってきます。
総合型選抜
自分で自分を売り込む
総合型選抜(旧・AO入試)とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合った人物を、面接などを通して選抜する方式です。
学力面だけでなく、高校での活動、受験生の個性や適性、意欲など総合的に人物評価を行うのが特徴です。
学校推薦型選抜同様、大学側に自分のことをアピールできるアピールポイントを持っておくことや、大学での学びへの意欲を示すことがとても大切です。
総合型選抜は基本的に専願ですが、出願条件も含めて大学により異なるので、必ず要項を確認しましょう。
志望理由書、面接、小論文の対策が必要
選考方法は、志望理由書・調査書などによる書類選考、面接、小論文が基本ですが、学力試験や実技試験を課したり、口頭試問で知識・理解を問われたりするケースもあります。
また、国公立大学のなかには学力試験として共通テストを課すケースも。
スケジュール
総合型選抜は9月出願、10月試験の流れが多いです。
推薦と一般を併願した事例
総合型選抜を受験
ここで紹介する生徒は、第一志望の大学に一般選抜も見据えつつ、総合型選抜も受験した生徒です。
この生徒の受験スケジュールは、
総合型選抜に向けて
・9月出願(志望理由書)
・10月試験(プレゼンテーション、面接)
一般選抜が2月(3科目)
以下、実際の6〜10月の過ごし方を紹介します
6月
志望校が決定し、必要科目を確認してから6月までは、一般選抜のために、科目の勉強を重視
6月から総合型選抜出願を見据え、志望理由書のネタを集め出す
7月
引き続き一般選抜対策のため勉強を続けつつ、志望理由書のネタの書き出し。少しずつ文章にもしていく。
8月
基本的に7月と同様の過ごし方。
夏休みでいつもより時間もあったため、それにプラスして、10月の総合型選抜で必要なプレゼンテーションの準備も始める。
9月
総合型選抜が近くなり、勉強の比重は下がる。
志望理由書が完成し出願。プレゼンテーションの準備が本格化。
10月
総合型選抜本番まではプレゼンテーションと面接対策に振り切る。
試験が終わり次第、一般選抜のための勉強再開。
時期ごとに何の比重を高くするか考えながら過ごしていました。一般選抜の必要科目数が3科目だったため、総合型選抜が近くなった際、完全に振り切ることもできました。
しかし、その前後はしっかりメリハリをつけて勉強にも取り組んでいました。
学校推薦型選抜を受験
次に紹介する生徒は、第一志望の大学に学校推薦型選抜(共通テストも必要)という形で受験した生徒。一般選抜も見据えています。
この生徒の受験スケジュールは、
学校推薦型選抜に向けて
・11月出願
・12月試験
一般選抜が1,2月(共通テストは5教科、2次は2教科)
以下、実際の7〜12月の過ごし方を紹介します
7月
一般選抜のための勉強に集中
志望理由書のネタを少しずつ書き出し
8月
7月と同様の過ごし方
夏休みで時間があるため、勉強面のインプットに時間を割く。
9月
志望理由書についてもネタ出しを続けつつ、メインは勉強
10月
志望理由書の文章化を開始。
ほとんどの時間は勉強に費やす。
11月
1,2週間、志望理由書の比重をあげ、志望理由書完成。面接対策開始。
あとは勉強。
12月
面接対策を進めつつ、勉強も続ける。
総合型選抜の面接が終了次第、勉強に振り切る。
国立大学志望で共通テスト全科目必要なため、勉強メインの過ごし方。その中でも合間を見つけて、つくって志望理由書や面接対策をしていきました。
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございます!
大学入試について、理解は深まりましたか?
大学入試には「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の3つの形式があります。それぞれの対策の仕方、併願する場合のスケジュール感など、合格に向けて知っておくべきことだと思いますので、参考になると嬉しいです!
細かい部分はあなたの志望校の募集要項もしっかりチェックしてくださいね!
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