いつから何をすれば良い?共通テスト数学対策の始め方を解説
毎年1月に実施される大学入試共通テスト。
一般入試で大学を受験する高校3年生にとっては、大学受験の大一番ですね!
さてこの共通テスト、
「対策はいつから始めたらいいんだろう?」
「何からやったらいいんだろう?」
と、悩む人も少なくないと思います。
そこで、今回は共通テスト数学に関して、対策の始め方を解説していこうと思います。
最後まで読んでもらったら、いつ、何をやればよいのか、イメージができて、これからやるべきことが見えてくるはずです!
まずは共通テストを知ろう
さて、対策するならまずは敵を知るところから!
ということで、共通テスト数学の概要を押さえておきましょう。
(※今回は2024年1月に実施される共通テストについて解説していきます。)
問題形式
共通テストはマーク式の試験になります。
数学では、答えだけをマークするのではなく、答えを導く過程もマークしていくため、問題の誘導にうまく乗っていく必要があります。
大門の構成
- ⅠAは大門1~5の5つ構成
- 1,2:数Ⅰの範囲から出題され、必答
- 3~5は3つのうち2つを選択して回答
- ⅡBも大門1~5の5つ構成
- 1,2:数Ⅱの範囲から出題され、必答
- 3~5は3つのうち2つを選択して回答
大門ごとの出題範囲
- ⅠA
- 大門1,2:数Ⅰの内容(数と式・2次関数・図形と計量・データの分析)
- 大門3:場合の数と確率(数A)
- 大門4:整数の性質(数A)
- 大門5:図形の性質(数A)
- ⅡB
- 大門1,2:数Ⅱの内容(図形と方程式・三角関数・指数関数・対数関数・微分・積分)
- 大門3:確率分布と統計的な推測(数B)
- 大門4:数列(数B)
- 大門5:ベクトル(数B)
試験時間
- ⅠAは70分
- ⅡBは60分
対策は何をやるか
では、対策はどう始めていくかというと、流れとしては大まかに
基礎固め→応用問題演習→過去問演習
の流れで生徒にはおすすめしてます。
それぞれ解説します。
基礎固め
共通テスト対策でもなんでもやっぱり必要なのが基礎固めです。
公式も覚えてなくて問題が解けるはずないですよね。。
なので、まずは教科書に載ってる公式を覚えましょう。
「暗記かよ」と思うかもしれませんが、試験なので結局は覚えたもの勝ちだと思います。
ただ、数学のいいところは、公式は自分で導くことができるところ。
ただ暗記するのではなく、どうやってその公式が導けるのか、証明できるくらい理解をしておけるといいですね。
そして、次に教科書に載っている例題をできるようにする。
公式を覚えるのと同時にやれるといいですが、ここも肝心です。
教科書の例題が頭に入っていないと、応用問題も入試問題もなかなか解くことができません。
なので、共通テスト対策の最初は、教科書の公式、例題の理解に取り組みましょう!
応用問題演習
さて、教科書の内容が頭に入ったら、少しレベルを上げて問題演習に取り組みましょう。
入試問題に対応するには、教科書の例題だけでは数もレベルも足りないため、問題集の活用が必要です。
おススメのテキストは『チャート式』シリーズになります。
問題数は多いですが、そのため様々な問題の形を網羅していて、入試問題に対応できる力をつけるのにおススメです。
レベル的に優しいものから、白→黄→青→赤とありますが、自分のレベルに合ったものを選んでみてください。
過去問演習
いよいよ、問題集も解けるようになったら最後に過去問演習です。
本番の形式に慣れ、頭の使い方も時間の使い方も共通テストに合わせていきましょう。
センター試験から共通テストに変わって、共通テストにはまだ3回のみの実施ですが、過去問演習の最初はセンター試験の過去問から入っていいのかなと考えています。
共通テストとセンター試験の内容は、大門の構成などはそこまで変わりないですが、問題文の量が増え、少し問題が複雑になった印象があります。
そこで、共通テスト形式の問題に最初からトライするのもいいですが、センターの過去問を解き、自分が入試レベルの問題に対応できる力がついたのか確認してから共通テスト形式に移る形をおススメします。
そこもクリアしたら、実際に共通テストの過去問を解いて、どんどん実践的な練習を積み、本番を迎えましょう。
試験は戦略的に
ここまで対策の進め方を紹介してきましたが、ここで戦略的な話を入れておきたいと思います。
先ほどの対策で、共通テストレベルの問題に対応できる力をつけたら共通テストで良い点数が出せるかというと、簡単に『イエス」ということはできません。
理由は、共通テストには制限時間があるからです。
この限られた時間の中で、自分が解ける問題を探し出し、1点でも多く点を取ることを目指さなければなりません。
だから戦略が必要なんです。
具体的には、1つの大門にかける時間の時間配分や解く順番、選択問題でどの大門を選択するかなどです。
時間をはかって過去問演習をやりだすとこの辺にも意識を向けていくことになるかと思いますが、この、戦略を立てるというところも忘れずに。
いつ始めるか
ここまで、「何をやるか」という話をしてきたので、最後に「いつやるか」という話をしていきます。
正直、対策を始めるのに早いに越したことはありません。
ただ、忙しい高校生。
部活もあるし、授業で共通テストの範囲が終わるのも3年生に上がる少し前だったりすることも。
そんな中で理想的な受験勉強のスケジュールを1つ紹介しておきます。
基礎固めは夏休みまでに
基礎固めが1番難しくて時間のかかる作業かもしれません。
それを夏休みまでに終わらせることで、時間をたくさん確保できる夏休みにたくさん問題演習ができる状態に持っていきます。
夏休みに問題集を解きながら、過去問も解いてみる
そして、夏休みはひたすら問題演習。
このとき、問題集を進めることと同時に、センターか共通テストの過去問も解いてみて、形式も知りながら、この時の自分の実力も確認できるといいと思います。
夏休み以降は問題集をやりこむ
夏休みにも進めていった問題集を、その後も継続してやりこみましょう。
苦手な単元は2周、3周とやっていきたいところです。
1周終わったら、強化したい単元を選んでさらにやっていきましょう。
10,11月あたりから過去問演習も定期的に
共通テスト直前期。
ここからは形式慣れをしていく期間。
過去問を解きながら苦手な分野は問題集で補充して、アウトプットとインプットの繰り返し。
自分の目標点を安定して出していけるといいですね。
さいごに
ここまで、共通テストの対策の始め方、やり方について解説してきました。
まとめると、
・夏休みまでに基礎固め
・夏休みに問題集&過去問演習
・それ以降も問題集&過去問演習
という感じですね!
これに加えて本番の戦略も考えながら、目標点を目指して頑張ってください!
どうせやるなら楽しんで!
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