平方完成のやり方|4つのパターンを現役数学講師がわかりやすく解説
こんにちは!はやとです!
今回は「平方完成」のやり方を解説します!
2次関数のグラフ(放物線)の頂点を求めるときに必ず使う平方完成。
計算が複雑に見えますが、パターンとやり方を覚えてしまえば簡単にできるようになります!
この記事では4つのパターンに分けて解説をしていきますが、解説を読みながら教科書や自分の問題集で練習をして、平方完成をマスターしていってください!

そもそも平方完成とは

平方完成とは、ax²+bx+c のように表された式を、a(x+p)²+q の形に変形することを言います。
ここで出てくる文字のa,b,c,p,qは、何かしらの数字が入るのですが、いろんな数字が入ることがあるのでいったん文字で表しているんです。
だから、ここでは式の形だけ意識してみて、文字について深くは考えなくてokです!
- 変形前:x²、x、定数項の3つの項が並んだ形
- 変形後:カッコの中を2乗した形(+余りの定数)
実際に数字を入れてみると次のような感じ。

平方完成をするときは、②のように、2乗の形にする!
これだけ意識をして、計算を進めましょう!
平方完成をすると a(x+p)²+q の形になり、この(p, q)が2次関数のグラフ(放物線)の頂点の座標になります。
放物線の頂点がわかると、最大値・最小値を求める問題や、グラフの概形をつかむ問題が一気に解きやすくなります。

では、どのように計算をして平方完成の計算を進めればよいのか、パターン別に解説していきます!
平方完成のやり方
1問目
x²の係数が1、xの係数が偶数の場合

- xの係数を半分にして、カッコの2乗の形にする。
- 展開の公式の逆を意識しながら頭を使いましょう。
- (x-3)²を展開すると、x²-6x+9となり、元の式にある、x²-6xをつくることができます。
- ①で余分に出てきた+9を消すために、-9をする。
- ①ではx²-6xの形をつくるために(x-3)²の形をつくりました。
- ただ、これを展開すると、元の式にはなかった、+9まで出てきてします。
- それを消すために、-9をします。
- 最後は式を整理して完了!
2問目
xの係数が奇数の場合

やり方は1つ目と一緒。
- xの係数を半分にして、カッコの2乗の形にする。
- 今回、3を半分にすると分数が出てきますが、やり方は同じです
- 引き算の部分も忘れずに!
- 最後は式を整理して完了!
分数が出てきても、計算の流れ自体は1問目とまったく同じです。焦らず落ち着いて計算しましょう。
3問目
x²の係数が1以外の場合(正の数)

- x²の係数で、xの項までをくくる。
- ①でくくった部分をカッコの2乗の形にする
- カッコの中の数字はこれまで同様、前の式のxの係数の半分に。
- -1のところまでがひと固まりで、前にくくった2がかかってくるので、そこまでカッコをつけるところに注意!
- 係数でくくった部分を展開し、式を整理したら完了!
1、2問目と違うのは、最初にx²の係数でxが着く項までをくくるというところ。
これをやらないと、うまくカッコの2乗の形がつくれないので、まずやりましょう!
次でラストです!
4問目
係数が負の数の場合

- x²の係数で、xの項までをくくる。
- x²の係数が負の数なので、カッコの中のxの係数の符号に注意!
- ①でくくった部分をカッコの2乗の形にする
- 係数でくくった部分を展開
- この時も符号には十分注意しましょう!
- 式を整理したら完了!
符号のミスが一番起きやすいパターンです。マイナスをくくり出すときと、展開して戻すときの2回、符号を確認する習慣をつけましょう。
平方完成でよくある間違い
- カッコの中の数字を「半分にする」のを忘れる/2倍にしてしまう
- xの係数をそのままカッコに入れてしまうミスが最多です。必ず「半分」を意識しましょう。
- 係数でくくったあと、引いた数にも係数がかかることを忘れる(3問目・4問目のパターン)
2(x-2)²-4+5のように、くくり出した係数を戻すタイミングでのミスが起こりがちです。
- 符号のミス(4問目のパターン)
- マイナスをくくり出す・戻す、それぞれの場面で符号を書き間違えやすいので、1行ずつ検算する癖をつけましょう。
- 平方完成した後、何が分かるのかを忘れてしまう
a(x+p)²+qの形になったら、頂点は(-p, q)です(カッコの中の符号に注意)。ここを混同すると、最大値・最小値の問題で符号ミスにつながります。
よくある質問(FAQ)
Q. 平方完成とは何ですか?
A. ax²+bx+c の形の式を a(x+p)²+q の形に変形することです。2次関数の頂点を求めるときに使います。
Q. 平方完成はどんなときに使いますか?
A. 2次関数のグラフの頂点を求めるとき、最大値・最小値を求めるとき、平方根を使って2次方程式を解くときなどに使います。
Q. 平方完成ができないときはどうすればいいですか?
A. まずはx²の係数が1・xの係数が偶数の一番シンプルなパターン(1問目)を確実にできるようにしましょう。そこから係数が1以外の場合、負の場合と、1つずつ条件を足していくと理解しやすくなります。
Q. 平方完成と解の公式はどう違いますか?
A. どちらも2次方程式・2次関数を扱う際の手法ですが、平方完成は「頂点を求める」場面で、解の公式は「方程式の解(x軸との交点)を求める」場面で主に使います。あわせてこちらもチェックしてみてください。

さいごに
今回は平方完成のやり方について解説しました!

やり方を理解してたくさん練習すれば、必ずできるようになります!最初は真似をしながら手を動かして、教科書・問題集と、練習をしていってください!
平方完成ができたら放物線の頂点が分かります。
これは2次関数を扱うの単元ではとても重要で、ほんとによく使うものなので、ぜひここでできるようになるまで練習してみてくださいね!
「平方完成はできたけど、他の単元も含めて数学全体が苦手…」という場合は、勉強法を見直すのもおすすめです。

独学での克服が難しいと感じたら、プロの力を借りるのも有効な選択肢です。



