【上に凸のグラフの最小値・最大値】場合分けのやり方を現役数学講師が解説!
こんにちは!はやとです!
今回は2次関数の最小値と最大値の場合分け、上に凸バージョンを解説します!
「場合分けが苦手」
という声をぼく自身多くの生徒から聞いてきましたが、場合分けはパターンをつかめば難しくありません!
定義域に対して軸を動かしながら考えるとシンプルなので、一緒に頑張りましょう!
最小値の場合分け
ではまず、最小値から見ていきましょう!
上に凸のグラフで最小値を考える場合は、定義域内でちょうど半分になるところを基準に、軸を動かして考えます。
今回、定義域は0以上a以下とするので、ちょうど半分の値はa/2
軸がa/2よりも左側のとき
まずは軸がa/2の左側にある場合から。
このとき、グラフは図のようになり、定義域の中ではx=aのとき、最小値をとります。
図では軸が定義域の中にありますが、そのまま左にズラしていって定義域の外側にあったとしても、最小値はx=aでとります。
軸がa/2よりも左側にあるとき、最小値は定義域の右端でとる
軸がa/2よりも右側のとき
次に、軸を右にずらしていって、a/2よりも右に来た場合について考えてみましょう。
このときのグラフは図のようになり、定義域の中ではx=0のとき、最小値をとります。
図では軸が定義域の中にありますが、そのまま右にズラしていって定義域の外側にあったとしても、最小値はx=0でとります。
軸がa/2よりも右側にあるとき、最小値は定義域の左端でとる
軸がちょうどa/2のとき
最後に、軸とa/2が重なる場合。
このとき、グラフは図のようになり、x=0のときとx=aの時の値は一致して、どちらも最小値ということになります。
軸がちょうどa/2のとき、最小値は定義域の両端でとる
最小値のまとめ
(i) 軸が定義域の半分よりも左側
最小値は定義域の右端で取る
(ii) 軸が定義域の半分よりも右側
最小値は定義域の左端で取る
(iii) 軸が定義域のちょうど半分
最小値は定義域の両端で取る
最大値の場合分け
次に、最大値について考えていきましょう!
最大値を考える場合は、定義域の中か、外か、という視点で見ていきます。
軸が定義域よりも左側のとき
まずは軸が定義域よりも左側にある場合から。
このときのグラフは図のようになり、定義域の中ではx=0のとき、最大値をとります。
軸が定義域よりも左側にあるとき、最大値は定義域の左端で取る
軸が定義域の中のとき
次に、軸が定義域の中にある場合。
このときのグラフは図のようになり、頂点のy座標が最大値となります。
軸が定義域の中にあるとき、最大値は頂点のy座標
軸が定義域よりも右側のとき
さいごに、軸が定義域よりも右側にある場合。
このときのグラフは図のようになり、定義域の中ではx=aのとき、最大値をとります。
軸が定義域よりも右側にあるとき、最大値は定義域の右端でとる
最大値のまとめ
(i) 軸が定義域よりも左側
最大値は定義域の左端で取る
(ii) 軸が定義域の中
最大値は頂点のy座標
(iii) 軸が定義域よりも右側
最大値は定義域の右端で取る
さいごに
今回は2次関数のグラフの最小値最大値について、場合分けのやり方を解説しました。
最小値と最大値、それぞれ3つずつの場合に分けると簡単に考えることができます!
暗記するのではなく、軸を動かすことでいつ最小値・最大値が変化するのか見ることができますので、自分でできるようになるまで練習してみてください😁
下に凸バージョンはこちらの記事で解説しています⬇️
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